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NY在住のPhotographer内藤カツ氏によるプライベートブランド【filphies】からTシャツの登場です。
80年代から90年代のニューヨーク・ハーレムで暮らす人々を撮影された写真がプリントされた1枚です。
2028年に写真集【ONCE IN HARLEM】として発刊されたものです。
アートを着るそんな1枚です。
【filphies】
NEW YORK在住のフォトグラファーKATSU NAITO氏によるプライベートブランド。1983年渡米、言葉の不自由さを埋める手立てとしてカメラを手に取る。2011年、80年代のNYの売春婦を撮影した「WEST SIDE RANDEZVOUS」を発行。2018年、NYハーレムの写真集「ONCE IN HARLEM」を発行。ブランド名の〈FILPHIES〉は"Film + Photography"に由来。フィルム写真の持つアナログ感を手書きロゴで表現しています。
【ONCE IN HARLEM】
ニューヨークに住み始めて三年が過ぎようとしている頃、ハーレムに探索に出かけた。当時の生活環境からすると肝試しという言い方が適切かも知れない。
ニューヨークなのに人もまばら。当然のことながら黒人しかいない。高い建物が少ないせいか空が大きく見える。視界が広いからか、ビルの圧迫感がないからなのか、廃墟が点在しているにも関わらず背筋が凍りつくほどの緊張感はない。
バックパックには35ミリカメラとレンズ2本。露出計とTRI-X が数本。安全のためカメラは撮りたい衝動に駆られた時のみ周りを見渡して、身の安全を確保してから取り出す。
その行動が途中から嫌になった。隠れて撮影しているようだ。何か不自然。無性にハーレムを撮影したいと思った。
当時住んでいたアッパーウエストサイドにあるアパートに戻ってから、ハーレムは住みながら撮影する場所という気持ちが確信に変わった。
それから1年しばらくたった1988年の4月にハーレムでの生活が始まる。
五年半のハーレム生活で、土地に、住民に受け入れてもらえるまで二年以上はかかった。
映画でしか馴染みがなかった光景が現実の生活の中にある。ドラッグ、拳銃、マシンガン、殺人。
心臓が飛び出す思いは日常と隣り合わせ。慣れてしまうのか、麻痺してしまうのか、発砲後の火薬の匂いがアパートに漂うも、気持ちの振動は時間と共に薄れてしまう。
ようやくハーレムに慣れてきたと気持ちで感じられるようになってからはペンタックス67を大きなジッツオ三脚に付けて歩くも緊張感はない。
ようやく受け入れてもらえたという身勝手な解釈。
カメラバッグなしで歩くハーレム。ここから撮影が始まる。1991年のことです。
『Once in Harlem』は1990年代初めから中頃にかけて撮影されたものです。
今となっては面影すらなくなってしまったハーレムがハーレムと呼べた最後の時代を共にした、そんな空気を感じ取っていただけましたら幸いです。
【サイズ詳細】
サイズ M
肩幅 : 47cm
袖丈 : 19cm
着丈 : 64cm
身幅 : 51cm
サイズ L
肩幅 : 50cm
袖丈 : 22cm
着丈 : 70cm
身幅 : 56cm
サイズ XL
肩幅 : 56cm
袖丈 : 22cm
着丈 : 73cm
身幅 : 60cm
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